DIAMOND Color Navigatorと従来の色合わせ操作方法との比較を図1に示す。

〈図1〉 従来操作との比較

 従来の操作では、色見本と印刷物との色の差異をプロセスインキの色(墨、藍、紅、黄)に分解し、各色インキの過不足を瞬時に判断する高度な技能が必要となる。
 また、印刷機には細かな色調整が行えるように幅方向に多数のインキキーが設置されており、刷版の絵柄面積率に応じて異なるそれぞれのインキ消費量を判断して、リモコンデスク上のインキキーボタンを用いて個別に調整する。
 インキキー調整はユニット毎に繰返し操作を行う必要があり、例えば当社製菊全サイズの4色機の場合、1ユニットで幅方向に30キーあるので、4ユニットであれば、120個ものインキキーを個別に操作する必要があった。
 また、近年、ワンパス両面印刷機の普及が進んでおり、このような印刷機では、オペレータは表裏の色を同時に調整しなければならず、操作量はその倍となり、色合わせ作業の負荷はさらに増加する。この作業を迅速かつ、正確に操作するためには、経験に裏づけされた確かなスキルが必要で、オフセット印刷の生産性を左右する大きなファクターでもあった。
 DIAMOND Color Navigatorは、経験の少ないオペレータでも素早く簡単に操作できるマン・マシン・インターフェースを目指し、印刷機オペレーションの“操作負荷軽減と作業性向上”、“スキルレス”と“印刷物の色品質向上”という狙いで開発した。
 操作は全てタッチモニタにより行い、必要な操作は“色調整を行う絵柄の部分選択”と“調整意図の入力”で完了する。調整は、インキキー単位で行われ、“この辺を赤くしたい”、“青くしたい”、“濃くしたい”、“薄くしたい”といった指示により、コンピュータが絵柄の画線率や現在のインキ元ローラ回転数の設定値から最適なインキキー開度修正量を割り出し、印刷機に送信する。絵柄をグルーピングして一括操作するため、個別のインキキー操作は一切必要ない。また、調整意図に応じて複数のユニットが同時に調整される(例えば、もっと赤くしたい場合、関係する紅色インキユニットと黄色インキユニットが一度に調整される)ため、非常に少ない操作で今までと同様なインキキー開度の修正が可能である。
 本装置を用いることにより、印刷機のインキキー操作に関して経験の浅い人でも迅速、かつ自在に印刷機の色をコントロールすることが可能となる。