| プリプレスのデジタル化が進んだ結果、デジタルデータから直接刷版を作るCTP(Computer to Plate)の導入が普及してきています。現在、CTPの普及率は米国で約30%、欧州ではそれ以上と言われていますが、わが国ではようやく20%を超えた程度で欧米より若干普及スピードが遅いようです。その原因のひとつは日本語の文字数と印刷に使われる文字の種類の多さ、いわゆるフォントの問題と言われています。“印刷”の外注時にデータのやりとりだけで刷版を作るためには発注側、受注側双方に様々な条件整備が必要と言われており、“仲間仕事”が多いわが国の印刷業界では、従来の刷版やフィルムを支給して発注する方法が手軽さと信頼性の面からまだ支持されているのではないかと考えられます。
CTP導入の直接的な効果には、フィルムレス化による工程短縮(納期・人件費削減)や資材費削減、さらには刷版の品質向上や不良率の低下などがあり、これだけでも大きなメリットですが、最終的には、標準化を核としたフルデジタルワークフローを構築することが、CTP導入効果を100%発揮すると言っても過言ではありません。
最近の動向としては、CIP4によるMIS(Management Information System)の導入やジャパンカラーなどによるカラーマネージメントの実用化などが話題となっていますが、基本的には、印刷機の安定化を核としたワークフローの整備を進めていくことが必要です。
本誌99号では、この一例として、ワークフローの運用を実施する上で重要な要素のひとつであるAPI変換関数について、その考え方と最適化手法を説明しましたが、今回は、プレス側でデジタルワークフローを運用するために必要な、標準印刷の進め方について説明していきます。 |