印刷物の小ロット化や短納期化に伴い“印刷準備時間の短縮”や“損紙低減”に対する印刷現場の要求はますます増大しており、また、印刷品質の安定化を実現する印刷機の安定性向上やオペレーションのスキルレス化に対するニーズも依然として高い。
 こうした市場ニーズに対し、三菱重工は刷版自動交換装置をはじめとする自動化や熟練オペレータの技(わざ)をベースととしたエキスパートソフトウェアを搭載したプレスコントロール装置(IPC)を開発、刷り出し損紙や準備時間の低減に取り組んで来たが、各機能の連携やシステムの統一性に弱く、トータルソリューションとして提供するに至っていなかった。
 MAX―Saverは、新型商業用オフセット輪転機LITHOPIA MAXシリーズの開発を機に「生産性向上」という究極のゴールを目指して、各要素をFTA手法で分析し、必要なソリューションを有機的に結合したものである。
 Saverとは、印刷資材や時間のロスをSave(低減)するという意味だが、印刷の生産性向上を総合的に実現するという想いを込めて「MAX―Saver」と名付けた。

図-1 MAX-Saverの構成

 MAX―Saverは、特定の装置や機能に限定されないコンセプトであり、常に性能向上を目指して新技術の導入が図られるが、現時点では次の装置と機能で構成されている。
 ・MAX―Expert
 ・高速セミオート版交換装置
 ・新型インキキー
 ・不良紙自動排出機構
 ・シャフトレス駆動と集中グリス給脂
 ・大型タッチパネル
 ・MAX―Net
 これらの機能は、図1に示す通り相互に補完関係にあり、例えば新型インキキーは保守性容易化の実現手段であると同時に、MAX―Expertの精度を高める条件でもある。


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