印刷部門や印刷専業の会社の方は、CMSとはプリプレスのことと考えられているかもしれませんが、これまで述べたようにプリプレスで「重箱の隅を突く」ようなカラーマッチングを施しても、印刷工程でのバラツキで全てが水泡に帰すわけで、大量生産の最終印刷物の色が合わなければ本来のCMSは達成されません。その意味でも印刷工程で「標準印刷」を確立することが必要です。
同時にCMSと「標準印刷」は、印刷・製本工程にも大きなメリットをもたらします。つまり従来のように印刷機上で色を作り込む時間が短縮し、また標準値を超えるようなインキを盛るために色調不良だけでなく裏付き・コスレなどの不良の発生をなくすこと、さらにパウダーを霧のように吹いて板取りをしなければ刷れない印刷物を棒積みにすることで省力化・時間短縮化を図ること、また適正濃度(膜厚)で刷られた刷本は製本・加工工程に短時間で回すことができるなど、品質保証による無事故・
ノークレームだけでなく、工程全体の総合的な生産性の向上にも寄与することになります。 |