07.08.20 発行 商業オフ輪用インライン品質制御装置を開発

三菱重工は、商業用オフセット輪転機用のインライン品質制御装置、MAX DIAMOND EYEを 開発、来る9月21日から開催されるIGAS2007でLITHOPIA BT2-800SSSにプロトタイプ を搭載して発表する。

新聞輪転機用のインライン品質制御装置に関しては、読売新聞社との共同開発で実用化、 2006年度の日本印刷学会技術賞を受賞しており、新聞輪転機にはDIAMOND EYEとして搭載 している。当社では、この時点から商業印刷へ応用展開を目指していたが、新聞印刷に比べて 印刷品質要求精度が高く、印刷資材の組合せが多く、特に紙種変更が頻繁に行われるため、 紙による発色の違いが実用化の大きな壁となっていた。

今回開発したMAX DIAMOND EYEは、基本的なシステム構成等は、新聞用とほぼ同じである が、画像処理装置などは商業印刷用に新たに開発、また事前に使用するインキと紙種の組合せ による補正データを取り込むことで発色の違いに対応する。

MAX DIANOND EYEは、プリプレスから取り込んだ画像イメージデータとドットゲイン特性など 商業オフセット輪転機の印刷特性を基に、印刷目標値を演算して設定、機上のイメージセンサ から取り込んだ実際の画像との比較評価により、色濃度管理用のカラーパッチなしで高度な 商業用オフセット輪転機での濃度合せ作業の全自動化などを実用化したシステムである。 システムは、PPCサーバ、IPCU+、操作デスク、制御装置、イメージセンサなどから構成されている。

PPCサーバは、CTPサーバ側からCIP3/4イメージデータを受信、制御用データに変換して 蓄積する。蓄積された制御用データは、IPCU+を経由して制御装置へ送信される。
印刷が開始されると、制御装置は、受取ったイメージデータに基づき、イメージセンサから送られた 実際のイメージデータと比較して、自動的に制御、検査を行う。


MAX DIAMOND EYEが実施する機能には、次のようなものがある。

  1. 濃度制御機能
    イメージデータからインキ供給ゾーン単位にCMYKの目標濃度を算出、刷り出し時から 制御を開始するので、オペレータが操作することなく全自動で色合せを行う。 また、オペレータが調整した紙面濃度を目標値として取り込み制御することもできる。
  2. 紙面検査機能
    実際の紙面濃度と基準濃度を画素単位で比較するので、濃度制御と同時に、ボタ落ちや 油とびなどの紙面欠陥を検出する。不良紙は信号を排紙キャリヤへ出力して自動的に取り 除く。
基本仕様
装置構成 1Web用表裏センサ(計2本)、操作盤
4C/4C インキキー制御
印刷対応速度 1,200rpm(10.9m/sec)(B縦半裁機)
濃度制御機能 パッチレス
2制御モード
立上げ制御:各色 目標濃度±0.20D以下
良紙後制御:各色 目標濃度±0.10D以下
紙面検査機能
(最小欠陥検出径)
各色4mmΦ
(白紙上で濃度1.0Dの場合)
必要なシステム PPCサーバ、IPCU+(オンライン接続)

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