06.03.20
発行
LITHOPIA MAX-V フィールドフォロー報告

セキ株式会社 社屋
A系列とB系列を兼用できる画期的な商業用オフセット輪転機“LITHOPIA MAX-V”は、drupa2004にプロトタイプ機を出展し、その後も更に開発を進め、昨年10月、フィールドフォロー先として愛媛県伊予市に工場を構えるセキ株式会社殿へ納入させて頂きました。







松長 茂 取締役工場長
同社では、3年前にA系列の商業用オフセット輪転機の導入をご検討されましたが、現在及び今後に見込めるA系列での仕事量だけでは1台を賄えないとのご判断で、一旦は導入を断念をされました。しかしその後、A系列からB系列でカットオフサイズを自由に変更できるMAX-Vの開発を三菱が進めている事を知り、drupa会場でご視察の結果、MAX-Vであれば将来の需要変化にも柔軟に対応できるとご判断され、導入をご決断頂きました。

今回は同社を訪問し、現場で指揮を取られる、松長 茂 取締役工場長様より、現在の稼動状況について直接お話をお伺いすることが出来ましたので、その内容をご紹介いたします。




<稼動状況について>

現在、弊社のMAX-Vは、順調に稼動を続けており、今年に入ってからは既設の輪転機にひけを取らない稼働率を達成しております。仕事の内容としては、チラシからカタログの頁物まで全ての印刷に対応させておりますが、今後は当初の予定通り、MAX-Vの性能を更に発揮できる高印刷品質の商品カタログや情報誌を中心とした印刷物にも対応して行きます。

<カットオフ幅変更の作業状況について>
MAX-V 全景
機付き人員は現在、機長1名、サブ2名の計3名で運転しており、機長が印刷全般を行い、主に表面の品質管理、色調管理を担当しております。またサブ2名のうち1名は裏面の色調管理で、残り1名は折機の調整、それとペースター等の作業を担当しております。A、Bの切替作業については、3名のうち2名がスリーブ交換、あるいは版交換を行い、残り1名が折機の切替作業を行います。切替時間については現在のところ、スリーブ交換が8色で約30分、版交換が同じく8色で15分程度、その間に折機の切替も平行して行いますので、トータルで約45分という作業時間ですが、同時に複数の胴の版交換が可能となるシャフトレスのメリットを活かせば、更に短縮が可能です。また、IPCIIのジョブメモリー機能も大変充実しているので、リピート作業あるいはそれに類似した作業の効率が飛躍的に向上しました。今後の改善に対する期待としては、現在マニュアル作業で行っている版替えの自動化や、A、B兼用シーターが付けば、尚良いと思います。

<実際に使ってみて感じるメリット>
実際にMAX-Vを営業運転してみて感じることは、やはりA版とB版の切替が出来るという強みです。これが稼働率の向上に大きく寄与していると思います。もちろん、今回の導入にあたっては、初めての機械ということもあって私共も非常に苦労しましたが、その間も、三菱のスタッフの方々には昼夜問わず常駐頂き、親身になって対応頂いた事に、とても感謝しております。ハードウェアも安定し、印刷品質にも満足しておりますが、今後は更に、品質要求度の高い商品カタログを印刷していく予定ですので、三菱の方々にも引き続きご協力を頂き、5月のフィールドフォローが完了する頃には、MAX-Vの秘めたる性能を100%フルに発揮させる事が出来ると確信しております。



以上、松長取締役工場長様のお話をご紹介いたしましたが、三菱重工ではこれからも、商業用オフセット輪転機の“カットオフの固定”というボトルネックの解消に取組み、印刷機の「自動化」と「安定した出力インフラ」の実現に向けて製品の開発を進めてまいります。

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