05.03.30
発行
タンデムパフェークター(両面刷枚葉印刷機)国内初の薄紙UV両面印刷を実用化

 
 大阪市城東区の伸和印刷株式会社(代表取締役 西原泰光氏)、大日本インキ化学工業鰍ニ三菱重工業鰍ヘ、平成17年3月29日(火)午後1時より、伸和印刷で記者会見を行い、国内で初めての薄紙印刷に対するジャケットレスUV両面印刷の実用化に成功したことを発表しました。

 大阪市城東区の伸和印刷株式会社(代表取締役 西原泰光氏)、大日本インキ化学工業と三菱重工業は、平成17年3月29日(火)午後1時より、伸和印刷で記者会見を行い、国内で初めての薄紙印刷に対するジャケットレスUV両面印刷の実用化をタンデムパーフェクター(New DAIYA308TP)によって成功したと発表しました。

 最近の国内印刷業界には、様々なタイプの両面多色印刷機が導入されていますが、いずれも油性インキによる印刷です。油性インキの場合、先行印刷面の未乾燥インキが圧胴へ転写され、印刷面に汚れやダブリが発生するのを防ぐため、セラミックスジャケットを圧胴に巻く方法が取られていますが、ジャケットの影響による印刷品質の劣化や、表裏印刷品質差の発生が避けられません。
 また、紙ガイドや真空吸引車による汚れ防止のため、面付けにドブ(余白)が必要であるなどの両面印刷特有の様々な制約があります。
 一方、速乾性に優れたUV印刷も、印刷品質に対するイメージやインキ代や電気料金などのコストアップによる経済性の問題が懸念され、パッケージングなどの特定分野でしか使われていませんでした。

 今回のUV両面印刷システムは、三菱重工製の両面印刷機(タンデムパーフェクターNew DAIYA308TP)と大日本インキ化学工業製の次世代型ハイブリッドインキ(ダイキュア・ハイブライト)を組み合わせたもので、昨今の市場ニーズにマッチした短納期と妥協のない高印刷品質を薄紙印刷や合成紙の印刷分野で実用化したものです。
 印刷直後にインキ表面を固化させるため、ジャケットレス化を実現、油性印刷における制約をと取り除くだけでなく、妥協の無い優れた印刷品質を実現しました。
 また、完全瞬間乾燥とパウダーレス化によって印刷後のブロッキングなどによる仕損率の大幅削減や、後工程の作業効率化やプラスアルファの付加価値の創出を図ることで経済性の問題を解決しました。

 プロジェクトは2004年5月の三菱重工三原工場におけるハイブライトインキの印刷テストからスタート、2004年9月にUV仕様のタンデムパーフェクター(New DAIYA308TP)を伸和印刷へ導入、以来約6ヶ月間の実用化運転を経て、性能面と採算面の検証を行いました。

 本プロジェクトの具体的な成果を列記すると下記の通りです。

@ ジャケットレス化
網点再現性の劣化や表裏印刷品質差の問題を解消した。
A パウダーレス化
ブロッキングやこすれ、汚れなどの印刷後のトラブルがほぼ皆無になり、仕損やクレームによる刷直し費用の大幅削減が実現できた。
また、製本など後加工工程でも前準備時間が短縮されるなど工程全体の納期短縮を可能とし、さらに、ブランケットの洗浄頻度が少なくなることで印刷品質の安定性が高まるとともに、機械や人にやさしい印刷環境も実現することが出来た。
B 乾燥性
油性インキでは心配な裏付きが無いので、インキの厚盛した高品質印刷や、合成紙への印刷も行えるようになった。
また、真空吸引車や紙ガイドのためのドブが不要となり絵柄の制約が無くなった。
更に、ドライダウンが無いため最終的な印刷品質をその場でチェックすることがが可能となった。
C ハイブライトインキ特性
発色性、光沢性(グロス)、網点再現性に優れており、ハイグレードな印刷物が得られている。またUV光線を当てなければインキが乾燥しなので、乾燥によるインキの無駄が少ない。

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