商業用オフセット輪転機をフルモデルチェンジ2月14日、15日に発表会を開催

 三菱重工業は、雑誌や書籍、パンフレット、新聞折込みチラシなどの各種商業用印刷物の印刷機である商業用オフセット輪転機(印刷用紙にロール状の巻取紙をもちいる印刷機)のLITHOPIA(リソピア)シリーズをフルチェンジし、多様化する輪転機ニーズに対応する新シリーズの主力機種「LITHOPIA MAX BT2−800/1000」(B縦半裁判)を開発した。14日(木)と15日(金)の2日間、紙・印刷機械事業部(広島県三原市)において内覧会を開催し、“MAX(=Multiple Advantages Expertise)”シリーズとして関係者に披露する。

 商業用オフセット輪転機は、従来、大ロットの印刷物に使用されてきたが、昨今の印刷物市場の競争激化を背景に、求められるニーズも大きく変化してきている。すなわち、輪転機の本来の特長である高速性(=高生産性)がさらに求められる一方で、従来、枚葉機(一枚毎に裁断された印刷用紙を用いる印刷機)の分野といわれてきた中・小ロットの印刷物を、高速の輪転機で折り加工を含めて効率よく、生産することも求められている。

 新型のMAXシリーズは、こうした多様化する輪転機のニーズにきめ細かく対応するために、これまで継承してきたLITHOPIAの伝統技術をベースに、シャフトレス駆動や各種プリセットなどの新しいデジタル技術を融合して開発されたもので、主な特長は以下の3点。


1.印刷品質の向上と安定化
    印刷品質のかぎを握る印刷ユニットを徹底的に検証し、ユニットの高剛性化をはじめ基本構造のさらなる最適化を目指してすべての機構を新設計し、高速運転時での品質安定化を確実にすると同時に、シリンダ配列やインキング装置に新機構を採用して印刷品質のさらなる向上と安定化を実現。
 
2.生産性と稼働率の向上を実現
    シャフトレス駆動方式の採用や、エキスパートソフトウエア、プリセットシステムを標準装備、新型半自動版交換装置や新型高速倍幅コンビネーション折機などの新装置の開発で、準備時間の短縮や損紙の低減、操作・メンテナンスの簡易化を実現。
 
3.安全性への配慮
    すべてのプロテクターにリミットスイッチを付設、また、安全カバーの形状を変更するなど最も厳しいECの安全基準“CE基準”に準拠した安全対策を実施。


 新機種の標準価格(4ユニット機仕様)は、BT2−800(運転速度:版胴回転数800rpm)が6億5千万円、BT2−1000(同1000rpm)は7億5千万円で、あわせて年間30台程度の販売を目標としている。

 当社は、昨年1月に枚葉印刷機のフルモデルチェンジ機「New DAIYAシリーズ」を開発したのに引き続き、商業輪転機においても、昨年8月に国内で初めてシャフトレス駆動を採用した折込みチラシ印刷専用の「LITHOPIA BT2−800SSS」を開発し、今回、主力機種のフルモデルチェンジをおこなうなど、21世紀の印刷業界ニーズに対応する製品戦略を展開しているが、今後も、A規格用紙へ対応した機種展開や更なる生産性の向上を実現するスリーブブランケットシリンダーを使った高速輪転機を開発中であり、MAXシリーズの充実をはかっていく。

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