三菱重工製の印刷機がずらりと並ぶい印刷工場

三菱重工のDAIYAシリーズがずらりと並ぶ印刷工場。
25年前に導入されたDAIYA 2D-1も現役で活躍している。
「三菱重工の印刷機は頑丈でいい機械だと高く評価しています」と中村 啓二 専務取締役製造本部長。
「当社の印刷機はすべて三菱製に統一され、オペレータが使いやすい環境です」と河辺 正 工場長(左)。「小ロットにも対応し、大ロットでも安定していますね」と三菱重工の印刷機について語る長谷部 善弘 印刷製本課 課長(右)。
 同社の印刷工場には、三菱重工製の印刷機のみが導入され、整然と並ぶ。三菱重工製に集約された意図や経緯について、中村専務に伺った。
 「33年前にDAIYA 2C-1(四六半裁単色機)を導入して以来のおつきあいです。三菱の印刷機は頑丈でいい機械だというのが、使ってみての実感です。さまざまなメーカーの機械を集めて使っていると効率も悪くなります。それなら、同一のメーカーを揃えたほうがいい、との決断でした」
 現在は、New DAIYA304など4台の4色機と3台の2色機と単色機、合計8台の菊全と四六半裁の三菱機が稼働している。プリプレスとプレスを繋ぐ「PPCサーバ」や三菱色調管理システム「MCCS-V」を導入しているが、互換性があり、三菱重工の印刷機で統一したメリットを感じられているとのことだった。
 特に東京からの仕事が多くなり、カレンダー印刷では要求の多い本紙校正を出す仕事が増えてきたという。校正刷のコスト低減のため「30枚で校正のOK紙を出したい」と中村専務は、目標を掲げているが、MCCS−Vを使うことで、少ない枚数でOKシートが出るので大きな戦力になっているという。
 さらに中村専務は工場の課題として「アルコールゼロ」に取り組んでいると語った。
 「カレンダーである種の特殊紙を使用すると、アルコールが紙の表面を荒して、それがローラーにからみつくなどの悪さをします。アルコールは印刷品質に大きな影響を及ぼすのですね。また、ISO14001でも有機溶剤の課題が挙げられています。そこで、湿し水の濾過装置を設置するなどして工場全体に対策を施し、現在ではアルコールゼロを実現しています」
 オペレータは三菱重工印刷紙工機械販売の北関東サービスセンターにある関東ショールームで行われるトレーニングスクールを受講して、オペレーションやメンテナンスの技術を習得しており、また、工場内の温度・湿度など印刷に影響を及ぼす環境をコントロールした成果が、安定した質の高い同社の印刷品質に表れている。
 「カラーナビゲーターに期待したいですね」中村専務は三菱重工の新しい色合わせインターフェースである「DIAMOND Color Navigator」にいち早く注目されていた。
New DAIYA 304は新工場移転とともに導入された。