機械やシステムの導入が人を育てていく

 「機械を買って失敗すると会社の存亡がかかりますから、だんだんと買い方がうまくなります。また使う方も機械のポテンシャルを損なわないコツが身に付いてきます」と松本社長は語る。最新鋭の機器やシステムを導入することで、社員が常に最新鋭の技術に触れ、それを仕事に生かし、使いこなそうとする中で、社内に優れた技術者が育ってくる。これは同社の大きな経営資産となっている。「アメーバ型の組織を目指した」とも語った。こうした自由な社風が技術者の積極性を引き出してきたことは間違いない。
 導入した最新鋭機は枚挙に暇がない。マッキントッシュ導入は、日本で5本の指に入る早さだった。反転機構付き8色両面兼用機は日本での初号機だった。CTPも日本で最初に、しかも6台をまとめて導入している。
 中でも、学校アルバム製作のトップメーカーの原動力となったのが、他社の追随を許さない高品質な学校アルバムの短納期化を推進する生産管理システムだ。
 松本社長は語る。
 「生産管理システムには20年前から取り組んでいます。システムも4世代目となり、管理コンピューターも次々に変わっています。20年前に考えついた基本構想を形にしてきています」独自の生産管理システム、そして、本作りのノウハウと技術を強みとして、同社は学校アルバムを一方の柱としながら、多角的な事業展開を次々に行っている。インターネットやオンデマンドは欠かせない重要なテクノロジーとして駆使する同社ではあるが、「やはり紙が残る」という松本社長の言葉が印象的だった。
 「例えば、学校アルバムでいえば、CD-ROMはメインになり得ないと考えます。CDも、DVDも、記録メディアとして10年後を考えてはいないと思います。50年も、100年もの間、専用の再生装置を使わないで、しかも品質を保ちながら残るメディアは紙以外にはありません。当社では、アルバムを長く見ていただけるよう、変質の少ない用紙を選択し、保存性を追求しています。付録としてDVDを付けることもありますが、残っていくのは紙です」
 高品質な保存性の高い印刷へのこだわり。そんな松本社長が印刷における次の主力機として選択されたのが、三菱重工のDIAMOND304だった。


写真館から始まった学校アルバム制作
機械やシステムの導入が人を育てていく
三菱重工DIAMONDへ寄せられる大きな期待
次々とアイデアを創出し新しいビジネスモデルの構築へ