シャフトレスの効果を遺憾なく発揮する
LITHOPIA BT2-800SSS。
全面の絵柄を計測し、タンデムパーフェクターNew DAIYA 308TPをコントロールする絵柄色調管理装置MCCS-V。

 LITHOPIA BT2-800SSSは、シャフトレス駆動とエキスパートソフトウエアの組み合わせで、準備時間短縮や損紙低減を実現するMAX-Saverを高く評価いただいて導入された。
 さらにタンデムパーフェクターは、反転をしない両面機というコンセプトに図面の段階で賛同いただいての導入である。
 そして、もうひとつ同社で育てていただいた新製品がある。全面絵柄を計測して、色調をコントロールするカラーパッチが不要な絵柄色調管理装置MCCS-Vである。
 同社には、色調管理装置としてMCCS-IIを納入していたが、三菱重工が絵柄色調管理装置の開発にあたり、フィールドテストを依頼した。
 約3ヵ月間のフィールドテスト後、商品化のためにテスト装置を引き上げようとしたところ、オペレータの方々から、「何で持って帰るの?」との声が上がったという。現在では商品となったMCCS-Vが2台のタンデムパーフェクターに、それぞれに1台ずつ接続されている。
 同社では、本社と仙台のプリプレスルームで作成した製版データを専用回線で立谷川工場に送り、面付けして2台のCTPで出力、さらにPPCサーバを経由して印刷機のコントロール装置(IPCII)や絵柄色調管理装置(MCCS−V)に繋げるワークフローを確立している。
 そして、カラーマネージメント(CMS)を導入して、印刷機のプロファイルを反映した製版を行っているので、タンデムパーフェクターで印刷する際、オペレータがインキキーに触れることはまずないと言う。PPCサーバからIPCIIに送った画線率データでインキプリセットを行い、MCCS-Vに送った絵柄データで色調管理をすることで、通常はMCCS-Vでの読み取りチェックを2回、チラシは1回、難易度が高いものでも3回で本刷りをスタートしているという。
 また、同社の校正刷りはほとんどがデジタルプルーフであるが、本機校正を行う場合は、何とタンデムパーフェクターで実施している。
 MCCS-Vの導入効果について伺った。
 「格段の立ち上がりの早さですね。大幅な時間短縮で、さらに両面印刷ですから、能力的に本当にすごいですね」と会田工場長はタンデムパーフェクタとMCCS-Vの相乗効果を評価する。
 オペレータの方々の声も聞いてみた。
 「色品質が向上しましたね。色調整はMCCS-Vに任せて、他の作業に注力できるようになりました」(立谷川工場 枚葉課 永金 裕二 マネージャー)
 「損紙が低減し、OKシートが印刷されるまでの印刷枚数は約30%以上低減しました。両面印刷機の場合、セラミックスジャケットに起因する表裏印刷品質差のために、表裏の色調合わせが必要ですが、MCCS-Vの場合、絵柄の色から自動的に調整することができるため、人間が微調整することが不要になりました。もちろん試し刷り回数も大幅に減りました」(立谷川工場 枚葉課 伊藤 良宏 係長)
 タンデムパーフェクターに関しても「用紙や絵柄による制約がなく、何にでも適応できるので予想以上に仕事が捗ります」(永金マネージャー)と高い評価をいただいている。
 
新工場の立ち上げを陣頭指揮に当たった会田博雄 常務取締役生産部門統轄 兼 立谷川工場長。
絵柄色調管理装置MCCS-Vとタンデムパーフェクターの導入効果を語る永金 裕二 枚葉課 マネージャー。
絵柄色調管理装置MCCS-Vのフィールドテストに協力いただいた伊藤 良宏 枚葉課 係長。