同社最初の両面多色機となるNew DAIYA 108R。

 活版からオフセットへの変革のために、選ばれたのが三菱重工の印刷機であったと、西井社長は語る。1980(昭和55)年の春に初めて三菱重工の菊全4色機が同社に導入される。以降、三菱重工の印刷機を導入し続けている。その訳は、当時からメーカーとしても、機械自身の性能にも定評があったことと、同じ機種を揃えることで経営的な効率化を図ること、そして、ひとつの会社と長く付き合うことのメリットの3点だという。
 そして、2005(平成17)年、同社として初めての両面多色機であるNew DAIYA 108R(菊半裁判8色機)を導入いただいた。西井社長は、両面機による納期短縮が“サービス業”として寄与することを狙っている。
 「枚葉印刷でも、スピードとコストが重視される時代になっていますから、これから入れる機械は両面機が多くなると思います。導入前は初めての両面多色機ということもあって予想外の社内の反対もありました。しかし、導入してみると、当社の仕事にマッチしていたようで、うまく稼働しています。当社の基本は“印刷”ですから、納期と品質は絶対強くしておかないといけません。一方、サービス業としての側面で見ると、“本機校正”と“刷り出し立会い”は大きな武器になると思います。当社では、敢えて色校正として本機による校正刷りを提出することや、大阪の中心部や新大阪の駅からも近いという立地を生かして刷り出し立会いを提案しています。本機校正や立会いによる色合わせは、生産性の面からは効率が下がることは事実です。しかし、当社はお客様との接点を大事にするという意味で大いに奨励しています。ひとつの切り札にしたいですね」
New DAIYA 108Rを一貫して見てこられた製造部 佐藤次長。
 このNew DAIYA 108Rを、導入前から一貫して担当されてきたのが、製造部次長佐藤 和邦氏である。
 「社長命令で両面機の導入を担当することになりました。両面多色機は初めてだったので、すでに導入している印刷会社を見学に行き、三菱重工の三原工場で徹底して立会い検査を行い、導入となりました。最初は営業担当も表裏の印刷品質差などの心配があったためか様子見でしたが、2〜3ヵ月経ったころから、品質面で安心したのでしょうね。急に仕事量が増えました。現在は、まだワンクルーで使っているので、24時間稼働ではないため、仕事が消化しきれない状態で、結構残業をしています。本機校正も一日に5、6件は必ず入ってきますね。早くオペレータを養成して24時間体制にするのが当面の仕事です。両面機の特徴ですが、乾燥待ち時間が半減されていますから、片面機と効率がまったく違いますね。品質面でも心配した問題は解決されており、思った以上の品質で満足しています」
 NPCコーポレーションの業態変革に、三菱重工の印刷機が確かな役割を果たしている。

New DAIYA 108Rをはじめ、
3台の印刷機をコントロールする色調管理装置MCCS。
 
2台のCTPシステムが設置され、
1日に300〜400枚のCTPを出力するCTPルーム。
 
色調管理装置MCCSと同時に導入されたDAIYA 3H5。