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| 大阪造幣局の近くに位置するNPCコーポレーション本社工場。 |
大阪造幣局の“桜の通り抜け”をご存じだろうか。毎年春ともなると、テレビで映し出されるおなじみの光景である。NPCコーポレーションの本社工場ビルと第2ビルは、この大阪造幣局のすぐ近くに位置する。この界隈は戦後の大阪の印刷産業の中心地のひとつであり、大阪市の中心部近くにありながら、閑静な趣を保つ。本社の玄関を入ったショーケースには各社の社史や年鑑などの印刷物が並ぶ。その隣にはかつて使われていた「鋳造機」と「活版校正機」が置かれ、同社が活版印刷から始まった出自を表している。目を引いたのが、ショーケースの中の“国会手帖”である。
20年以上も作り続けられているという同社の“国会手帖”は、大阪のある代議士の先生から依頼され個人的な手帳として作ったのが、そもそもの始まりだという。西井社長は温和な口調で語られた。
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| 本社近くに第2ビルも建つ。 |
「東京に持っていったら売れるのでは、ということで、公共の手帳として販売を開始しました。おかげさまで好評を博し、現在では議員会館の売店を通じて、議員の先生方などに販売させていただいています。当社のブランドになっていますね。この手帳には衆参両院の議員名簿を掲載していますが、議員の秘書の方の名前や、電話番号、住所などは、当社で全部調べているのですよ。ですから、選挙があると大変です。選挙はいつあるかわかりませんし、今年のように年末に近い時期にあると、編集が苦労しますね」
来年の“国会手帖”を拝見すると、なるほど佐藤ゆかりさんなどの新人議員も載っていた。個人情報保護法などに照らして、掲載に関してはすべて本人確認をいただいているという。
ショーケースに並んだ社史や年鑑に話が及ぶと、同社の現在の印刷物の主力は、パンフレット、カタログ、ポスターなどの商業印刷物だと答えられた。歴史的な背景で、同社は活版時代から続いている官公庁や学校関係などのお得意様が多いが、最近は広告代理店や製薬会社などの民間企業の仕事が70%になっている。
1931(昭和6)年、現社長の祖父、西井幾蔵氏が創業した個人経営のナニワ印刷所は大阪の活版印刷業の雄となり、孫の西井社長によって、活版印刷からオフセット印刷への変革を実現し、さらに時代の変化をとらえ、大きく飛躍していった。その変化の歩みを見ていこう。
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ここに並んだ社史や年鑑などの書籍はもちろん、
現在は商業印刷全般を主力とするNPCコーポレーションの製品。 |
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