前田社長の指示を受けて、工場を管轄するのが、出村 譲印刷部長だ。出村部長はプレスルーム全体を見わたしながら、1台1台の稼働状況にも目を光らせる。導入されたタンデムパーフェクターについて、統括する立場から、こう評価する。
「品質安定性と生産性の高さは当初の予想通りです。ワンパスで表裏8色印刷ができるこの機械は、もう既に当社の主力機です。ですから、要求もさらに高くなります。今はまだ用紙が変わると各部の調整に手間取り立ち上がりに若干時間がかかる場合がありますので、この時間を短縮することが今後の課題だと認識しています」
前田社長が機長に指名したのが、若手の青木 武さんである。技術探究心が強く、学究肌の青木機長は、今やタンデムパーフェクターの稼働率を高めることに日々、注力している。
「この機械を操作して感じたのは、以前と比べて圧倒的に扱いやすくなっていることですね。工場内の他の枚葉機と比べてみると、タンデムパーフェクターは既に倍以上の生産を上げています。しかし、潜在的な能力はまだまだあると思いますので、これからの課題として、印刷速度と印刷品質のバランスの見極めを追求しています。印刷速度を上げるほど、もちろん、コスレや汚れの心配は多くなりますし、裏表の印刷品質の差を目立たなくすることも難しくなってきます。そこをどうクリアするかですね」
印刷機としての生産量と、より品質の高い印刷物の調和をめざして、現場で切磋琢磨が重ねられている。
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| タンデムパーフェクターのさらなる稼働率向上をめざす、出村 譲印刷部長(右)と青木 武機長。 |
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| 印刷から製本まで一貫して内製するための製本部門。 |
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