印刷業界を取り巻くデジタル化の波はまだまだ加速を続ける。立ち止まることは取り残されることになる。同社の今後の展開と三菱重工への要望について、お聞きした。
西川社長はこれからも試行錯誤だと言う。
「まだまだ出口は見つからないですよ。ソフト・ハードともそれぞれバージョンアップのなかで、それについて行き、何をどう、どのタイミングで導入するかという判断が経営に求められる点でしょう」
小坂常務は具体的な課題を挙げた。
「考えているのはDDCPの問題です。DDCPと印刷機とどう整合性を取っていくかという部分が大きいですね。また、これからフォントがオープン化されていくと、リモートプルーフの問題も出てきます。その場合は当社とクライアントとのプルーファーの整合性も問題になってきます。また、顔料と染料の違い、モニタの違いもあります。そういう部分をどうやって整合性を図っていくかですね。相当なプロファイルを作っていかなければならないでしょうけれど、それをやりすぎてしまうと、“標準化”とは一体何か?ということになってくると思います。メーカー同士がプロファイルの統一を図って、機械の特性によってプロファイルは多少変えるという、そういう風になっていけばいいなと思います」
西川社長も同意する。
「そうなってくれば、どんどん展開が読めてきます。ネットワークを使って、郊外へ印刷工場を移動できますね」
さらに小坂常務はPDFの問題に言及する。
| 「リモートプルーフとなると、PDFを考えていかなければならないですね。メーカーごとに、このPDFに方言があり、圧縮方式も違います。標準化してほしいですね」 |
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| 工場内で稼働する枚葉機DAIYA
304と305。 |
さらに西川社長はデータ通信についても準備をしているという。
「現在、足立工場との間には輸送便が充実しているため、刷版やデータの受け渡しは、これを利用しています。しかし、これからはデータネットワークの構築も視野に入れておきたいですね。本社に関しては、すでに分散している4ヶ所の事務所間を専用線でつないでいます」
また、最近同社ではホームページを立ち上げた。
「今日お話したCIP3の立ち上げノウハウやその手順などを当社のホームページで公開しました。当社の仕事のやり方をクライアントやデザイン会社、印刷会社の皆さんにご理解いただくとともに、皆さんのデジタル化の推進にお役に立てていただければとも考えております。こうした情報発信が近い将来、インターネットを介しての仕事のやりとりに結びつくようにホームページの充実を図っていくつもりです」
最後に三菱重工への要望を伺った。
西川社長がこう語った。
「三菱重工とのお付き合いは長く、2回目、3回目の更新の印刷機械が少なくありません。これは三菱重工の機械精度や安定性に対する信頼性の結果だと思います。これからは標準化に向けての我々の期待にもっと応えて欲しいですね」
さらなる“標準化”をにらんで、新星社西川印刷は、あくなき進化への道を歩みつづけている。三菱重工は、その重要なパートナーシップを担っている。 |

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