「プリプレスとプレスをつなぐ道こそが、CTPとCIP3です」と語る小坂二郎常務取締役。
同社のもうひとつの特長が印刷の“標準化”である。現在のデジタルワークフローを確立できた契機は、CIP3とCTPの本格運用と印刷の“標準化”だという。こうした経緯について、小坂二郎常務取締役に聞いた。小坂常務は異業種から印刷業界に飛び込んだ経歴を持つ。持ち前のバイタリティーと好奇心で印刷についての最新知識を幅広く学び、今や同社の技術面を総合的に担っている。
「私は印刷業界での経歴が浅いものですから、プリプレスをデジタル化できるなら、印刷機までをデジタルデータで繋げないのかという発想を持ちました。こうした疑問を三菱重工に問いかけたところ、『CIP3』の説明を受け、PPCサーバの導入を決めたわけです。もちろん、CTP導入は念頭にありました。しかし、CIP3でプリプレスとプレスを繋げないことには、CTPだけではメリットが少ないし標準化は難しいという考えがありまして、CIP3の運用ができる条件を作ってから、CTPの導入という形になりました」
実際の稼働までには、同社とプレスメーカーの三菱重工、CTPメーカーであるアグファの3社で、フォーマットの整合性を図る作業を行い、プリプレスからプレスへのデータ転送が実現する。
ここから印刷の“標準化”に向けた印刷機の調整が始まる。個体差を持つ印刷機1台1台の特性を把握し、細かな整合性を図っていく。
印刷の“標準化”を視野に入れたとき、三菱重工の印刷機の持つ安定性が大きな意味を持ってくる。小坂常務は語る。
「デジタル化を進めていくと、印刷機の安定性が重要になってきます。当社が菊全判の印刷機として三菱重工を選んだ理由は、やはり他メーカーにない安定性に長じていたからですね。結果としていつの間にか三菱重工の印刷機がラインナップされています。」
ます」
小坂常務は同社のデジタルワークフローについて補足した。
「印刷機自身の環境整備が重要であることを理解した上でのCIP3の運用です。やはりCTPはCIP3があって初めて活かされるというのが、我々の考えの基本でしたから、それにチャレンジしていったわけです」
クライアントは多岐にわたり、特に画像処理を必要とする制作物に強みを発揮。