「ISO9002」取得証書に一九堂印刷所の姿勢が窺われる。
一九堂印刷所の仕事は、主に音楽・エンタテイメント関係のCD、DVDに関連する印刷及びビデオケースの印刷だが、これらは消費者が直接手にとられる商品そのものであると滝沢取締役工場長は力説される。
「お客様がお金を出してお買いになるものですから、品質の要求がかなり厳しいです。ゴミひとつ付いていても、クレームの対象になります。
ですから、部品ではなく最終商品そのものをつくっているという意識で取り組んでいます。一般的なプラスチック製のCDジャケットでは、歌詞などが載っているブックレット、インレイと呼ばれるパッケージの裏面に収納されるもの、たすきパッケージ、ミニジヤケットなどが組み合わされて商品になります。これらをクライアントが自動マシンでアッセンブルしていきますから、0.2mm単位の精度が要求されます」
こうした精度を実現するために高品質な印刷を行い、断裁ではなく、すべての工程を抜き加工で進めていくという。
また、最近、従来なかった形状の製品の受注が増えてきている。従来タイプの製品の受注は、長年培ってきたノウハウと技術で対応できるのだが、新しい製品に対しては、正確な指示を出せなければトラブルの要因になると考えた岩尾社長は、IS09002の取得に乗り出した。
ISOを取り入れることにより、仕事の流れを標準化することが理由の一つめです。新しいパッケージを製作するときに、標準化は効果的です。二つめは、ISOを持たない企業には、長期的に見ると仕事が減少する可能性が高いということ。海外ではISOを取得していない企業に仕事を発注しない傾向が強くなりつつあり、日本もいずれそうなると思われます
と岩尾社長は言われる。
「印刷会社でISOを取得している企業はそれほど多くありません。当社で取り扱っているCDジャケットは商品であるという立場から、ISO取得に取り組みました。営業から工場まで全社が一体となって、品質管理を徹底しています。昨年9月から1年かけて取り組みましたが、品質に対する意識がいっそう高まりました」と滝沢取締役工場長が語った。
3月に導入したDAIYA304。